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LAB NOTES #2

点火計画 — 2.8兆パラメータを起こす朝に測る12の数字

2026-07-30 ・ 予想を先に公開 → 点火後にこのページで答え合わせ

Kimi K3 の重み(96ファイル・1.56TB)は、すでにクラウドのストレージに並べてあります。8×B300(VRAM 合計約 2.2TB)の数秒間の点火試験にも成功しました。残るは本番 — SGLang を立ち上げ、2.8 兆パラメータが実際にしゃべり出す瞬間です。

Shitate の原則は「実測で語る」。なのでこの記事では性能を一切語りません。代わりに、何を測るか・なぜそれが面白いか・私たちの予想を先に固定して公開します。予想が外れたら、外れたまま残します。

測るもの(と、私たちの予想)

#指標なぜ面白いか予想実測
1起動時間(プロセス起動→応答可能)1.56TB を 8 枚の GPU に「積み込む」時間。巨大モデル運用の隠れコスト12〜25 分点火待ち
2TTFT(最初の1文字までの時間)チャットの体感を決める数字0.5〜1.5 秒点火待ち
3単一ストリーム生成速度1人で使った時の「読める速さ」か25〜45 tok/s点火待ち
4同時8リクエストの合計スループット小さなチームで共有した時の実力120〜250 tok/s点火待ち
5同時32リクエストの合計スループットピーク性能。損益分岐の計算の分子300〜700 tok/s点火待ち
632k トークン入力のプリフィル初動長文書(契約書・仕様書)を丸ごと渡した時の待ち時間5〜20 秒点火待ち
7日本語の燃費(1トークンあたり日本語文字数)日本語ユーザーの実効コストと速度はトークナイザで決まる。漱石の冒頭文で実測0.8〜1.2 文字/tok点火待ち
8日本語生成サンプル(自己紹介・俳句)数字にならない「質感」。生ログをそのまま公開点火待ち
9セルフホストの出力単価($/100万トークン)#5 と GPU 時給から算出。公式 API の出力 $15/MTok と比べる$20〜60点火待ち
10損益分岐の同時実行数「何人で使えば自前ホストが得か」。日本企業の導入判断にそのまま使える数字API 有利と予想点火待ち
11点火1回の総コストこの実験自体の請求額。家計簿も実測で語る$40〜80点火待ち
12予想の的中数(この表の答え合わせ)私たちの見立ての精度も、数字で残す12 分の 7点火待ち

予想の根拠(短く)

K3 は 2.8T パラメータの MoE ですが、1 トークンごとに動くのは 896 人の専門家のうち 16 人(アクティブ約 104B)。だから生成速度は「2.8T の巨体」ではなく「104B 級 + MoE ルーティングのオーバーヘッド」に近いはず、というのが予想の軸です。B300 の帯域なら単一ストリームで 25〜45 tok/s、バッチを積めば数百 tok/s — ただし DCP(8分割)の通信コストがどれだけ食うかが最大の不確実性です。

出力単価は、8×B300 の時間単価(実勢 $45〜60/hr)をピークスループットで割ったもの。公式 API の出力 $15/MTok は強気の価格設定なので、高負荷で回し続けられる組織以外は API が得、が事前の見立てです。これが覆ったら面白い。

測り方(再現可能性)

ベンチは SGLang 公式の bench_serving(random dataset・input 512 / output 256)と、streaming API の手読みによる TTFT 実測。起動コマンドは SGLang 公式クックブックの B300 8-GPU 構成(tp=8, dcp=8)そのままです。スクリプト全文と生ログは点火後にこのページから公開します。重みのダウンロードは GPU 課金の外で済ませてあり、点火の瞬間にネットワーク待ちは発生しません。

点火したら、この表の右端が全部埋まります。ブックマークしてお待ちください。

開示: この実験は Enabler Inc. の自費で行い、Moonshot AI・クラウド事業者からの資金提供はありません。Kimi K3 の利用は公開ライセンス(kimi-k3)の範囲内です(当社はライセンスの商用閾値未満)。予想値は 2026-07-30 時点で固定し、点火後に変更しません。